本郷流
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山車上で奏でられる雀会の囃子
人波【にんば】
本郷流では「テケ天ツクテケツク天ツクツ」の八拍子が繰り返されます。時折下【しも】の太鼓が違うリズムを刻みカラミます。主にモドキ・おかめが舞う時に演奏されます。
屋台【やたい】
呼出、打込、ブチアゲが前奏で、地(ジ)と、オーヒューヒャ、ミツビシギリ、チヒャライト、大オトシ、中オトシ、小オトシ、の七つの独立した曲(オトシ)から構成される。各オトシは地によって繋がれているので、いずれのところからも他の曲を挿入して演奏する事が出来ます。狐の舞に使用されます。
矢車団七【ヤグルマダンシチ】
屋台に挿入して演奏します。屋台の中のオトシとは一線を隔します。短い曲ですが上【かみ】下【しも】の小太鼓のカラミは勢いがあります。
投げ合い【なげあい】
四丁目【しちょうめ】と呼ばれる場合もあります。「天テレツクツク天スケ天」というリズムで勢いのある曲です。時折「変え手」という違うリズムを挿入します。モドキのチカラ舞い、獅子舞等に併せて演奏されます。神輿の伴奏としても演奏されます。
鎌倉【かまくら】
ゆっくりとした曲で静寂さや夜の情景を表現します。
子守唄 【こもりうた】
「ねんねんころりよ」の子守唄です。獅子や狐が寝ている演技をしている時、オカメが子供を寝かしつける演技をする時などに演奏されます。
数え唄【かぞえうた】
この唄をご存知の方もあるかと思いますが「ひとつとせ~」で始まるあの数え唄です。
山車上で演じられる雀会の舞
狐・天狐 【きつね・てんこ】
狐は古くから稲荷神の使いとされており、雀會では狐の舞を五穀豊穣の舞として演じております。短い幣束を2本持ち、田植え~稲刈り~脱穀までの様子を表現しております。稲刈りが終わって稲の一部を神様に捧げるなど神の使いとして人々に田植えの方法を伝授している様を伝えています。
天狐とは、狐が1000年生きるとなるとされ神獣の一つです。あくまでも獣であり神ではないので雀會では狐も天狐も同じ扱いをしております。強いて言うなら裁着袴をはいているのが狐、切り袴が天狐と呼んでおります。
モドキ 【擬】
日本の芸能において、主役を揶揄したり模倣したりと滑稽を演じる役(道化師)をモドキと呼びます。
雀會の舞では、ひょっとこやダルマ面、笑い面などを総じてモドキと呼んでおります。
舞い手により表現は様々で、釣り・山登り・独楽回し・餅つきなど日常の仕草をストーリーをまじえて滑稽に演じております。また、このストーリーの合間に「手踊り」といわれる舞を演じます。華麗な手踊りと滑稽な仕草で観客を沸かせるのがモドキの真骨頂でしょう。
おかめ
里神楽などで道化役の女性として使われる面です。
モドキと同じく日常の仕草を演じますが、化粧をしたり羽根つきをしたりと女性らしい演技をします。
雀會では、おかめに小さな獅子を持たせて「手追い獅子」という演目を披露する事もあります。
通常の録音に加え職方・小塚組による木遣りを入れたSpecial Trackを追加、祭り好き必聴の1枚です。
※完売御礼 現在欠品中です。